今朝の日経より:ヤマト運輸に勧告

今朝の日経に
   ヤマト運輸に勧告 
 大阪の労基署 サービス残業を是正

の見出しで下記のような記事が出ていた。
 
宅配便の最大手のヤマト運輸が大阪市内の集配センターの二か所で、
運転手にサービス残業させたとして、大阪南労働基準監督署から労働基準法違反で
是正勧告を受けていたことが23日、分かった。
 
また関西支社全体を対象に労働実態を調査した上で、
十月末までに報告書を提出するよう指導を受けた。
 
同社によると、運転手が持つ携帯端末に記録された出勤・退勤時刻と、給与計算に使う 記録に差異が判明。超勤時間が実際より短くなっているケースがあったという。
同社は勧告に従い、運転手約40人の未払い分を確認して支給する。
 
ヤマト運輸は、運転手が携帯端末の電源を入れた時刻を出勤に、携帯端末の電源を切った時刻を退勤としている。
しかし、労働基準監督署が7月、大阪市内の集配センター2か所を立ち入り調査したところ、運転手が端末の電源を入れる前や電源を切った後も作業をしていたという。
 
また同市内の集配センターを管轄する大阪主管支店が作成した運転手の勤怠記録の
出勤・退勤時刻が、携帯端末の記録より出勤時刻が遅く、退勤時刻も早く記録されていたことも確認された。

 
ヤマト運輸広報課の話
勧告を真摯に受け止め、適切に対応したい。
 
日経社会34面記事より
 

 
この種の報道はヤマト運輸だけでなく何度も新聞をにぎわせた。
 
私が勤めていた会社(私は4社ほど経験)は、ほとんどと言っていいほど
今で言うサービス残業をさせていた。
 
電気屋では21時に閉店だが本日の売り上げが足りないと
日常的に店を閉めず、21時半22時まで店を開ける。
 
21時5分前に閉店の音楽が鳴らないと
今日も22時かと皆の顔に疲れが走る。
 
定時で閉店しない弊害は多い。
●前来た時は21時30分でも開いていたのに今日は閉まっている。
お客様の失望を買い信頼を失う。
●どうせ今日も遅い。
昼にできることを閉店後お客様が少なくなって
やればいいと、隙間時間を活用する工夫をしなくなる。
●長時間勤務で残業手当もつかない日が続く。
売上を上げなければいけない時間帯に疲れで暗い顔で
接客するからお客様は買わない。
 
それでも誰も店長、副店長に文句を言わない。
文句を言えばいじめがあり、
顔を合わすたびに やる気がないならやめてくれ 等の罵声を
人前で一日何度も言われる。
望まない転勤をさせられる。
 
個人売上が足りないと休日出勤【もちろん無給】を自主的にせよと
皮肉ぽく言われる。
私が経験した会社だけでなく
日本の民間企業の日常であったと思う。
 
そんなことをしている数社が定期的に摘発され
これを見た会社幹部は今風に言えば
コンプライアンスを守れと言う。
 
しかし、今までの習慣がすぐに変わることはない。
隠れてサービス残業をさせている部門を見て見ぬふりをする。
サービス残業をさせた部門長は
社員に厳しい、自分に厳しい、予算達成に意欲的だと・・・
評価がよくなり、どんどん出世していく。
 
いつになったらなくなるやら。
 
 いつも読んでいただきありがとうございます。
 
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