『おとうと』山田洋次監督作品を観に行った




山田洋次監督作品『おとうと』を観に行った。

朝5時過ぎに起き、PCの電源を入れYahooの天気予報を見ると昼から雨だった。
早く貸し農地の家庭菜園に行き昨日の作業を続けたい。
7時過ぎに畑に向かった。

1時間も作業をしないうちに雨が降ってきた。

第2貸し農地の小屋で雨宿りをして畑を眺めていた。
ヒヨドリが多数,川べりの木々に集まってくる。
晴れていたら多分ブロッコリーを食べに畑に降りてきたかも。

15分経った。

雨は止まない。

畑仕事は諦めた。

『おとうと』を観に行こう。

相方に送ってもらった。

イオンのWB10時8分に着いた。

なんとオープンしてまだ8分しかたっていないのにこの人の多さは。
≪画像は映画を見終えて帰る時に撮った。いつまで混雑は続くのだろう。≫
チケット売り場は戦場と化していた。
だいぶ先の正面上映タイトルと時間を見ると、10時15分ごろ3Dアバターは赤色に変わった。
売り切れたのだ。次は昼からの上映だ。
何人もの方々がロープをくぐって離脱した。

私は30分並びやっと『おとうと』のチケットが買えた。
60歳以上なので1000円だ。
300円出せば飲み物と特上の席がありますよと、若い女性に言われすぐさま財布から300円を取り出した。

極上の赤い席だった。

深く座り前方のスクリーンを見た。
いいね。
前の席の頭を見ずにスクリーンが見える。300円の価値以上ある。

しばらくすると私の右に60代半ばの夫婦。左に70前のおじさん一人、その隣は40代前半のおじさん。
15分余も宣伝を見せられやっと始まった。

坂道の途中にある小さな薬販売の薬店が舞台だった。

あらすじは『おとうと』の公式サイトにお任せし、私の感想をtwitterに投稿するように140字以内にまとめたいが出来ないので思いつくままにキーボードをたたいた。

鶴瓶さんの演技は非の打ちどころがない。
吉永小百合さんの少し、はにかみを感じさせる演技は最高だ。
鶴瓶さんが結婚式で暴れまくるシーンは長く感じた。
関西出身特に大阪人の全てが空気を読めないデリカシーのない相手の気持ちを考えない人間と思われるのがいやになったきた。
≪全国の皆様へ!大阪人は・・・鶴瓶さんが演じた様な人はほんの数%もいません≫
パチンコで帰りの電車賃までつぎ込んで財布が空になったことは私も20数年年前に経験した。
あれは惨めだった。
鶴瓶さんが闘病し死ぬ間際のシーンではあっちこっちからすすり泣きが聞こえてきた。
左隣のおじさんなんかは体を震わせて声を出して泣いていた。
私はというと・・・3年半前に肺がんで亡くなった実のおとうとのことを思い出しウルときた。
弟の死に一日付き添った。
その体験と殆ど変らなかった。本当に変わらなかった。
鶴瓶さんの演技はすごい。山田洋次監督の指導もあるのだろうが・・・うますぎる。

私が泣けてきたのはこの鶴瓶さんのシーンではなかった。


ドラマの最後の場面で涙が流れてきた。

吉永小百合さん演じる高野吟子さんと蒼井優(高野小春)さんが加藤治子(高野絹代)と話すシーンだった。

加藤治子さんが言う。
あの大阪のおじさん・・・どうしているの・・・結婚式に呼んであげて。
酒を飲まさなければいい人・・・。

高野治子さんの演技は演技ではない。
映画を観ているのを忘れさせる演技だ。
今、劇場にいることを忘れさせ、本当にのめりこめさせる。

私の母ももう私の顔も名前も分からなくなっている。
3年前はいろいろ子供のころから大きくなるまで思い出話に何時間も話したのに。
義姉の苦労が・・・頭に浮かび、感謝と母の苦労多き人生を思い・・・涙がとめどもなく流れてきた。

いい映画を観た。

人にやさしくなれる。

人にやさしくしないといけないとと思いながら映画館をあとにしました。



いい映画ですよ。

みなさんに観ていただきたい映画です。




いつも訪問いただきありがとうございます。




に参加しています。



o

コメント