読書感想:グリム童話 金のガチョウ THE GOLDEN GOOSE


今日はカシオのEX-word XD-U6500の「世界文学1000作品」に内蔵している、グリム童話の最後の作品5作目 「THE GOLDEN GOOSE」です。

平成27年2月23日から読み、2月24日読了した。

これも本当面白かった。

家族から「Dummerly」と呼ばれ、ぐずでのろまと言われて馬鹿にされていた末弟がお姫様と結婚し幸せになる物語です。

There was onse a man who had three sons, The youngest was called Dummerly, and was on all occasions scorned and ill-treated by the whole family.

ある所に3人の男の子供がいるお父さんがいました。
兄弟の中で一番の末っ子は「 Dummerly」ダムリー(ばか、のろま)と呼ばれていた。
そして、どんな時でも家族から馬鹿にされ、虐待を受けていました。

It happened that the eldest took it into his head one day to go into the forest to cut wood; and his mother gave him a delicious meat pie and a bottle of wine to take with him, that he might sustain himself at his work.

ある日、森に入り木を切りに、長男が行くことになった。
そして、長男がよく働けるように、お母さんは美味しいミートパイ作り、一本のワインを持たせた。

As he went into the forest, a little old man bid him good day, and said, "Give me a little bit of meat from plate, and a little wine out of  your flask; I am very hungry and thirsty. " But this clever young man said, "  Give you my meat and wine! No, I thank you; there would not be enough left for me;" and he went on his way.

長男が森へ行くと、小さな老人が「good day 」「こんにちわ」と彼に寄ってきて、そして言った。

「ちょっとだけあなたの肉とワインをいただけませんか、私はとても腹が減って、喉が渇いているので」

しかし、かしこい長男は言った。

「なに、肉とワインをくれだと!いやだ、私の分も十分に無いのに」

そして、自分の仕事を続けた。

物語は続く・・・

長男が木を伐っていると、斧を自分足にあててしまって、仕事が出来なくなった。

かわりに弟が行くことになる。
長男と同じように、美味しいミートパイトとワインを持たせた。
小さな老人が出てきて、同様に言うが、肉とワインをやらなかった。

長男同様斧を足にあて、けがをした。

末弟の「 Dummerly」ダムリー(ばか、のろま)はお父さんに断られるが、諦めず説得して、森に気を伐りに行った。

そこでまたしても、小さな老人がやってきて、同じように言った。

しかし、のろまさんは断らず、言った。

"I have nothing but dry bread and sour beer; if that will do for you, we will sit down and eat it together." So they sat down, and when the lad took out his bread, behold it was turned into a splendid meat pie, and his sour beer became delicious wine! They ate and drank heartily, and when they had finished, the little man said, "As you have a kind heart, and have been willing to share everything with me I will bring good to you. There stands an old tree; chop it down, and you will find something at the root." Then he took his leave and his way.

私はたいしたものはありません。あるのは乾燥したパンと酸っぱいビールだけです。
それでもよかったら、一緒に座って食べましょう。
そして、二人して座った。そして若者が彼の乾燥パンをとると、それは素晴らしいミートパイに変っていた。そして酸っぱいビールは美味しいワインになっていた。
二人は腹いっぱい食べ、飲んだ。
食べ終わった後、小さな老人男は言った。

あなたは本当に親切だ。
お礼にあなたにいいものをあげましょう。
あそこに古い木がある、その木を伐ってごらん、その木の根元にあなたは何かを見つけるでしょう。

それから小さな男は去って行った。

木の根元のほこらには金のガチョウがいた。

ここまで読んで、やっと思い出した。

なんか、読んだことがあるぞと。

金のガチョウを持って、宿に泊まったのろまさん。
その宿には3人の娘がいた。
のろまが寝ているすきに、金のガチョウの羽を頂こうとしたが、3人とも金のガチョウにひっついて離れなくなった。
翌朝、のろまの若者と3人の娘がかかとをぶっつけながら歩いていると、坊さんが彼らを見つけた。
坊さんの法衣が彼らに触れると、坊さんも離れられなくなった。
さらに歩いていると、つるはしを持った二人の肉体労働者に出会った。
その労働者も彼らを触った途端に離れられなくなった。
そうして、のろまと娘3人、坊さん一人、肉体労働者二人の7人は王様のいる町に入った。


その王様には一人娘があった。

その一人娘は The princess was of so thoughtful and serious a turn of mind that no one could make her laugh;

so thoughtful and serious この訳をどうぴったり訳そうかと悩んだが

とても思慮深く真面目で生まれてから一度も笑ったことが無く、誰も笑わすことは出来なかった。

王様は娘を笑わすことが出来る人を娘の婿にすると、お触れを出した。

それを聞いた若者は金のガチョウにひっついた者ともども、街に入った。

お姫様はこの滑稽な姿を見て、死ぬほど笑った。

そして「のろま」は お姫様と結婚し、幸せに暮らしましたとさ。


これで、グリム童話は終了した。

次から読むのは アンデルセンにした。

カシオの電子辞書には18タイトルあり、しばらくはこれで楽しめそうだ。


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