読書 遺書 東京五輪への覚悟 森喜朗


この本は5月13日に読了した。

オリンピックがどういう方法で開催されるかを詳細に語っていた。

私は森喜朗さんのことについて知っているのはほんの少ししかない。

ラグビー好きで、ロシアのプーチンとも仲良しで、小渕恵三総理大臣の死去に伴い、タナぼたで総理大臣になった方だ。
が、たった一年で降板。
何をしたのか、何を残したのか、分からない、印象の薄い方だった。

しかし、この本を読んで、少しは、森喜朗という人がどんな人だったのか知った。
本当はいい人で、人の痛みが分かる、自己犠牲もいとわない人だったと。

今、都民ファーストと称して注目を集めている方がいる。

小池百合子都知事だ。

私が小池と言う姓を聞くと、真っ先にインスピレーションするのは、小池栄子さんだ。
好きなテレビ番組≪カンブリア宮殿≫でいつも見るからだが。

その小池さんとは全く違い、私が魅力を感じない人が都知事になった小池さんである。

どうも、うさんくさい

イメージを前から持っていた。

政党をあっちこっち渡り歩く、つくってはつぶすあのぶるとーざーみたいなイメージのある男の政治家の顔が小池都知事の横にいるようにうかんでくるのは・・なんなんだといつも思っていた。

この本を読んで、私のもやもやとしていたのがよく分かった。

なんでもかんでもがパフォーマンスだ。

なんかお隣の国と一緒みたいだ。

前政権のしたことは全部アウト。

見直すのだ。

なんで?

オリンピックの問題も築地、豊洲移転の問題もあおりあおっているいるが、あの方の頭の中では、結論ありき、落としどころは決まっているが、前任者が決めたことは間違いだから、私が直したと、実績を作りたいのだろう。

しかし、なんだかおかしい。

あれだけ騒いだオリンピックも元から決めていたことに落ち着いている。
東京都以外で開催される会場の経費についてももめているが都以外の開催県の負担は大幅に少なくなるだろう。

豊洲移転も決着がつき、移転になるだろう。

あおりにあおって税金の無駄を垂れ流しして、業者をいじめたおしたのち、結局は当初から決まっていた通りになってしまうと・・これは私の予測だが。

結局時間をかけただけ損。
後3年あると言うが、たった3年しかない。
もう、タイムリミットは迫っているのに。

私がこの本を読み終えた5月半ば頃は
≪決められない知事だ≫
と言う言葉はあまり聞かなかったと思う。
私が感じていたことが出てきたと思った。

オリンピックの問題も築地豊洲移転の問題も
あまり熟知していないお方がやっているのかと言うのが今の自分の印象だ。

70歳近くになってもこんなことを考えながら本を読む。
本を読むのは本当に楽しいね。






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