今朝の日経より:糖尿病を回避、悪化を防ぐ

9月23日(日)健康欄 Sunday Nikkei αより
 
この歳で少し関心があるので記事を紹介いたします。
 
糖尿病は目立った症状もないままゆっくりと進行し、失明や腎臓病、心臓病など様々な
合併症を招く。
日本人の場合、一部の患者を除き、肥満などが原因となることが多い。
バランスのとれた食事や適度な運動を日常生活で心がければ
かなり予防できると専門家はいう。
糖尿病にならない、なっても悪化させないコツを調べた。
 
糖尿病はすい臓から分泌されるホルモンのインシュリンが足りなくなるか
働きにくくなって血中の血糖値が高い状態が続くと、血管が傷つき、
様々な合併症が起こる。
毛細血管が障害されて発症する神経障害と網膜症、腎症が「三大合併症」だ。
 
        成人6.3人に一人

厚生労働省が2002年に実施した調査によると、日本人で糖尿病が強く疑われる人は
約740万人。可能性が否定できない予備軍も合わせると約1620万人となり、
成人6.3人に一人の割合に達する。
 
糖尿病が進行する仕組みはこうだ。
肥満になると、脂肪からインスリンの働きを妨げる物質が出るなどで、効き目(感受性)が
落ちる。体は量を補おうとして、膵臓(すいぞう)から大量のインスリンを分泌するようになる。
「高インスリン血症」と呼ぶ状態で、長く続くと膵臓が疲弊してインスリンをうまく作れなくなり
一気に血糖値が上昇して症状が進む。
健康診断などで血糖値が上昇傾向にあるのなら、まず食事と運動によって
悪循環を断ち切ることが予防・悪化防止の第1歩となる。
(以下省略)
 
続き・・・ 
糖尿病を予防するための食事の注意点

○食事の量は腹八分目
 
○食品の種類はできるだけ多く。
 
○食物繊維を多く含む野菜、海藻、キノコなどをとる。
 
○朝、昼、晩の3食を規則正しく
 
○ゆっくりかんで食べる。
 
糖尿病の予防に特に有効とされる運動はウォーキングやジョギング、水泳
のように時間をかけて継続する「有酸素運動」だ。
短期間で体に負担をかける運動と比べ、体内の脂肪や糖が消費されやすい。
 
継続的な運動は単に肥満を防ぐだけでなく、インスリン感受性を向上する効果もある。
一回の運動で翌日くらいまで続くため、「運動は毎日か一日おき。中二日はあけない方がよい」
(お茶の水大学の曽根博仁・准教授)。
一回の運動は最低でも20-30分間は続ける。
もっとも症状が悪化した人だと運動によって悪影響が出ることもあるので医師に相談しよう。

好きな運動を続けるのが一番だが、
運動習慣のない人はあまり無理をせず、ウォーキングなどの軽い運動から
始めるのがよい。
 
喫煙は糖尿病の人の場合、腎症を合併するリスクを高くすることが分かっている。
曽根准教授らが男性患者357人を約6年間追跡調査したところ、喫煙習慣の
ある人の腎症発症リスクは扱わない人の2.1倍に達していた。
 
≪関連ホームページ≫
◆糖尿病の解説や生活習慣チェックリストなど
厚生労働省の糖尿病ホームページ

≪本≫
◆糖尿病の食事療法のための手引書
『糖尿病食事療法のための食品交換表』
(日本糖尿病学会編、文光堂)
 
読んでいただきありがとうございます。
 
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