2月9日にKIXツタヤで購入し今日読み終えた。
1949年生まれの私にとって
記憶の残っている時代からラジオテレビ新聞等で見聞きしたことが
記載されている本だった。
しかし、曖昧に理解している事や、全く勘違いしていたことが多く
この本を読んでそーだったのかと
自分の知識と記憶が確かでないことを理解させられた。
読んだことを忘れない為に自分なりに整理しようと思う。
■第2次世界大戦が終わりドイツが東西になぜ分裂したか。
そして、ベルリンの壁とその壁がなぜ終了したか。
テレビで厚いコンクリートをハンマーで割る姿を今でも覚えています。
池上さんのこの本ではテレビでは放映されていなかった細かい裏の話まで書いてあり
本当に勉強になった。
■中国と台湾はなぜ対立する?
国民党に騙され殺された台湾の住民特に知識人等が数万にも殺された。
戦争が終わり、中国内の内戦で敗れた国民党が約200万にも台湾に渡った。
台湾に元から住んでいた人々との争いが・・。
■同じ民族が殺しあった朝鮮戦争。
今、核実験で問題になっている北朝鮮がどうしてできたのかよく分かった。
1945年 第2次世界大戦終了
日本軍の武装解除の為北からソ連軍が南下。
米軍南部から上陸北部へ。
北緯38度線を境にして南北をソ連と米国が分割占領することになった。
1948年 8月15日 大韓民国(南朝鮮:李承晩大統領)の設立。
1948年 9月9日 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮:ソ連軍の大尉だった金日成)ソ連が後押し。
1950年 6月25日 朝鮮戦争が始まる。
韓国ではこれを「6・25事件」と呼ぶ。
7月7日 国連軍創設。
7月31日 韓国軍と国連軍釜山円陣に追い込まれる。
9月15日 国連軍の仁川上陸作戦。
9月26日 首都ソウル奪還。
10月19日 ピョンヤン占領。
10月25日 中国の人民解放軍と全面衝突。
1952年 1月27日 一方的に李承晩ライン発表。竹島占拠。
1953年 7月27日 板門店で休戦協定。
この戦争で犠牲になった人は
兵士、民間人を合わせて270万人~360万人と推定される。
離散家族は1000万人。
北側の住民約300万人が金日成体制を嫌って南へ。
■文化大革命
1981年鄧小平主導の中国共産党は毛沢東を評価した。
「功績第一、誤り第二」
文化大革命については指導者が間違って引き起こし、反革命集団に利用されて、党と国家と各民族人民に大きな災難をもたらした内乱である」と規定している。
その前の1976年9月毛沢東は死去した。その翌月に毛沢東の妻江青ら4人組が逮捕された。
この時の画像は今でも覚えています。
文化大革命について
この本で池上さんは「いまだに議論のある所ですが、共産党内で孤立しつつあった毛沢東が、若者の力を利用した権力闘争であった、というのが一般的な受け止め方です。しかし、単なる権力闘争とも言い切れない部分があります。それは、毛沢東の革命理論、革命の思想に関わる問題でもあったからです。」と書いてます。 ≪詳しくは本を読んでくださいませ。≫
1958年 「大躍進政策」を毛沢東が始めた。
◆大製鉄製鋼運動
「100万基の溶鉱炉を6000万人の人民が建設する」
鉄鉱石が無く、クワやスキ、やかん、バケツなで周りにあった金属類を溶かした。
鉄をつくる為鉄でできた農機具まで溶かした。全国で鉄製品が姿を消した。
炉の燃料にする為全国の山の木が切り倒されハゲ山に。
大洪水と山崩れ・・農産物の大幅な減収。人民公社組織誕生。これが更に駄目にした。
1960年の前後3年間に、2000万人が餓死したと言われ、4000万人という数字もある。
はっきりしたことは分からない。
1959年4月 毛沢東「大躍進政策」失敗から国家主席の座を追われた。
1960年 大躍進政策」終了。
1965年11月 上海の新聞に「海瑞罷官」の評論が掲載。
1966年6月 精華大学付属中学の生徒が「革命反精神万歳」壁新聞を張り出した。
「紅衛兵」名前登場 毛沢東はこの運動を支持する手紙を出す。
各地の学校で「紅衛兵運動」が始まる。
1966年8月 全国から「紅衛兵」の腕章を巻いた若者が100万人集まり天安門広場で毛沢東と会った。自らが「紅衛兵」の最高司令官になることを示した。江衛兵たちは、毛沢東語録という、小さな赤い本を手にして毛沢東の肖像画を掲げ、毛沢東を讃える歌を歌いながら行動した。
1968年 劉少奇国家主席共産党から除名。翌年獄中で病死。鄧小平も批判され地方に追いやられ、労働させられた。
1968年12月 「下放」始まる。2000万人を超える青年が辺境の地に。
1976年9月 毛沢東死去。
1976年10月 毛沢東の晩年の妻江青ら、文化大革命を推進した「4人組」が逮捕され、文化大革命 は終了した。
10年間で300万人が投獄され50万人が処刑されたというデータがあるそうです。
中国、いや世界にとって貴重な文化財や書物が壊されたり焼かれたりした。
大変残念な10年だった。
文化大革命がおこった頃の中国の方々の服装はほとんど人民服だった映像を記憶している。
人民服以外着れない時代だったんだろう。
古い街並みを今見れる所も中国には多数ある。
そこでは以前テレビの取材で見たことがあるが、紅衛兵の破壊から守る為、住民は色々な知恵をつかって守ったそうです。
詳しくは池上彰さんの本を読んでいただいたらよく分かります。
池上彰さんの本は本当に分かりやすい。
今まで読んでいなかったことを後悔した。
今日読んだ本で2冊目となった。
あと3冊購入しているので明日から隙間時間を活用して読むのが楽しみだ。
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