読書感想:日本の選択あなたはどちらを選びますか?



日本の選択 あなたはどちらを選びますか
ーーー先送りできない日本2

著者:池上彰
発行所:㈱角川書店
2012年12月10日 初版発行
2012年12月25日 再販発行

この本は2月12日(木)KIX丸善で購入した。
2月21(木)読み始めて同日読み終えた。

第1章 消費税の増税に賛成? 反対?
第2章 これからの社会保障は高齢者重視?次世代重視?

第10章 がれきの広域処理は受け入れるべき? 断るべき?

本当に先送りできな問題が多いですね。この本を読む前からおぼろげながらこのままで日本は大丈夫だろうかと思っていた。

前総理の民主党野田さんの最大の成果は消費税を上げることを決め法案を通した事だと思う。
それ以外の民主党の総理はアホばっかりでどうしようもないと思っていたが野田さんは違った。
しっかりしてぶれず頑張ったと評価しています。
今、食料品等の軽減税率をどうするか問題になっています。税金を少なくする事を言えば選挙受けするからとしか私には思えません。
日本国の借金1000兆円、国債の返済費用に約22兆円、実に国家予算の20%を使っています。
2012年度の社会保障予算は約26兆円、借金返済と社会保障だけで48兆円。日本国の税収が42兆円ですよ。ドンドンお金を刷って景気を良くすれば税収も上がってそのうち国債の発行も少なくなり借金も減るというひとも多い。私もそれに反対はしないが消費税を上げて税収を上げ少しでも今借金を減らさないと、これからの若い人に先送りするだけだ。これ以上先送りすると若い人たちの将来は無くなる。皆で頑張って負担する以外ないのです。

社会保障費の話もこの本では具体的に数字をあげて分かりやすく説明しています。
本当に待ったなしで改革していかねばなりません。
若い人で年金を納めてももらえるかどうかわからないから納めないと言う人が増えていると聞きます。保険は不払いの人が増えると成り立ちません。
池上さんはこう言ってます。

「若い人はこれから年金を払い始めるのは嫌だなと思うかもしれません。でも国民年金の基礎部分の半分は税金が使われてます。あなたが保険料を払わなければ、将来年金はもらえません。でも年金をもらう人たちには、あなたの税金が使われるのです。あなたが収めた税金の一部は、あなたの手元に戻ってこないということです。」 
「また、年金に入っていれば、若くして障害者になった時には障害年金が、それこを『生涯』受け取れます。保険料を納めていなければ、その保証はありません。」

最後の章はがれきの問題です。

以前に読んだ 「そうだったのか!現代史」の中の一文を思い出した。
「私もベルリン市民だ」ジョン・F・ケネディ大統領の言葉です。
池上さんは言ってます。「私もまた福島県民だ」であるべきではないかと。
がれきを受け入れることに反対する人の多いこと。自分の所に持ってくるな。被災地で処理すればいいのではないかと。ヒステリックにいう人がなんと多いこと。残念です。

色々思うことはあるが自分の意見を率直に書くことはやめにしておく。
腹の立つことは多いが・・・。






コメント

hisami さんの投稿…
凄く難しい問題なんです
皆が自分中心なんです・・・
悲しい事に自分が中心で考えるから
年金も・・・
瓦礫も・・・
もし!自分が被災者の立場になったら
その時は違って来るんです・・
攻めてる訳でもなく
皆がそうなんです・・・
悲しい事ですが・・現実です・・・
その場にならないと
分からないんです・・・
それが・・・人間なんです・・・
fuku さんの投稿…
hisamiさんおはようございます。
色々な考えがあるので
議論を尽くして一歩一歩。
これが民主主義の国、日本。