著者:池上 彰
発行所:㈱文藝春秋
2012年3月20日 第1刷発行
2013年1月15日 第4刷発行
2013年2月12日(木)KIX(新関西空港)丸善にて購入。
2013年2月25日(月)読了
毎日、新聞を読んでいると今現在の世界の動きは分かる気がするが
何故そうなるのかその背景が分からないことが多すぎる。
私の知識の無さを痛感している毎日だ。
池上さんの本を読んでいるとその言葉事象が出来た生い立ちから説明されているので
あまり教養の無い私でさえス~と頭の中に入っていく気がするから不思議なものです。
今回池上彰氏の「ニュースそこからですか」を読み
嬉しくて全部分かった分かったと書きたいがそれもできないのでスンニ派とシーア派だけについて記録しておきます。
ムハンマドは「神の言葉を聞いた」として、「神の言葉を預かった人間」=預言者と呼ばれる
⇓
ムハンマドの伝える「神の言葉」がイスラム教として広がった
⇓
ムハンマドの死後後継者をだれにするかで意見が分かれた
↙ ↘
多数派(スンニ派) 少数派(シーア派)
ムハンマドの古くからの友人を 預言者の血を引く人物でなければならないとムハンマドの末娘
カリフ(後継者)に選んだ と結婚したアリーを正当な後継者と考えた
⇓ ⇓
実力か 血筋か の、対立構造
↘ ⇓
↘ ⇓
■カリフ(後継者)は三代まで血筋と関係なく選ばれた ⇓
⇓ ■四代目でアリーがカリフに選出された
⇓ ⇓
⇓ 仲間割れから暗殺された
次のカリフ立てた ←これを認めず ⇓
アリーを初代のイマーム(導師)とし、
アリーの長男を第二代イマーム、
次男を第三代に選出していった。
⇓ この人たちのことをアリーを熱烈に支持することから
⇓ 「アリーの党派」と呼ばれた。
⇓ ⇓
■アラビア語で党派はシーア。
⇓ 日本ではシーア派と呼ばれるようになった。
イスラム教徒として生きるには、 ⇓
ムハンマドの言行(スンナ)を参考にすべきだと考え ⇓
スンナに関する情報を収集する。 ⇓
この人たちの事を日本のマスコミはスンニ派と呼ぶ。 ⇓
⇓ ⇓
イスラム世界で約90%の人口 イスラム世界で約10%の人口
ただし、イラン、イラクではシーア派が大多数を占める
⇓
*アシュラーの宗教行事はシーア派だけです。
スンニ派とシーア派をこれから混同しないように
多数派(タスウハ)のスンニ派。
少数派(ショウスウハ)のシーア派。
と、覚えるようにしました。
これでアラブや中東の新聞記事等でスンニ派やシーア派の言葉が出てきても
頭(脳)のなかで違いが分かり、脳が楽しくなるだろう。
この本にはその他今話題になっている経済や政治の話が多数あり、本当に勉強になりました。
池上先生今回も有難うございます。
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