読書感想:池上彰 先送りできない日本 第二の焼け跡からの再出発


著者:池上彰
発行所:株式会社角川書店
2011年5月10日初版発行
2013年2月5日 九版発行

2013年3月6日5時30分読了



本当に先送りできない問題が多すぎるが、先送りするのが今までの日本と思いました。

私が30年余も勤めていた家電業界は今大変なことになってます。

あのアトム隊のシャープ、負けを知らなかったナショナル・パナソニック。

民が求めている商品を出すのが遅れ、技術者のこんな機能は他社にはできないだろうというおごりがあったのだろうか。



使いもしないものが多すぎる商品を出し、お客様に支持されなくなり・・そして価格差を埋め切れなくなり市場から消えかかっている。

市場に支持されない商品は売れないのだ。日本の商品というだけでは埋めきれない価格差があればたとえ日本を愛する日本国民でも韓国の商品でも中国の商品でも買う。

今、TPPが問題になってます。

過去世界で鎖国をして繁栄した国は有ったでしょうか。
自国の商品作物ををいつまでも高い関税をかけて未来永劫守ることができるでしょうか。


何も作らなくいい、作らないとその分お金を渡すで

自分の子供に、お前も大変だろう、働かんでもいいで、ワシが生活の面倒を見るから

ワシが死んだらワシの物はお前が引き継ぐんだからアクセクせんでもいいで

こんなことを言われたら、農家の生きがいを摘み取り、駄目にし

自分の子供の未来まで奪ってしまい、駄目人間にしてしまうのでは。

国を守る為には何を今しなければいけないか
私の考えは、知識と知恵不足でまとまらないが
なんとかしないといけないという思いはこの本を読み
更に強くなりました。

自分にできることは小さなことでもやろう

まず、国や地方の事は自分に関係ないとおもわず

全て、自分に関係する事だと思う事から始めたい。


話は突然変わりますが
4月1日から契約社員のルールが変わります。

「有期労働契約を」を会社と結んでいる人たち
パート、アルバイト、契約社員の方達は全国で約1449万人おられるそうです。

その方達の契約を何度も更新して、同じ職場で通算5年を超えて働いた場合は
期間の定めのない「無期契約」にするよう、労働者(働く人)が会社に申し込めるようになるそうです。明後日4月1日以降に結ばれた契約から対象になる。

しかし、これには抜け道があり5年を迎えるまでに契約更新を打ち切り6カ月間の空白期間があると、今まで働いた、例えば2年や3年は通算期間に含まれなくなる。

たぶん、4年で首にする企業が増えることでしょう。

年金の支給開始はどんどん遅くなり、65歳まで働きたい人、全員が働けるようにする「改正高年齢者雇用安定法(高齢法)」も4月から施行される。

しかし、企業がどう運用するか、注意しないと、官僚が考えたような事にはならないのではと
一寸心配しています。

良かれと作っても、高給を取っている方々が薄給の人たちを助けるために作った法律ですから。







コメント

hisami さんの投稿…
法が変わっても
幾らでも抜け道があるものですよね・・・
fuku さんの投稿…
hisamiさんこんにちわ。
本当にそうです。
この法律によって65歳くらいまで
働きたい人がその前に解雇されるのでは
と危惧しています。