仕事帰りの車中、駅に着くのが遅い、と、思った。
窓の外を見ると、高速道路のライトが右側に見えた。
やってしまった。
もう、山中渓を越えて、大阪と和歌山の県境を電車は走っていると気付いた。
原因は本に夢中になっていたことだ。
5年ほど前にも、出勤の時、日根野の次の駅熊取まで乗り過ごしたことがある。
その時も本を読んでいた。
今読んでいるのは、百田尚樹氏の「プリズム」。
今、200ページ、丁度真ん中辺を少し過ぎた所で、面白さが増す箇所だ。
紀伊の駅に着いた時、すぐに向かい側の大阪方面行きのホームに電車が入ってきた。
階段を一気に駆け上がり、駆け下り、なんとか間に合った。
私が乗り込んだ瞬間にドアは閉まった。良かった。
普通電車だった。
今度は乗り過ごさないように、一駅一駅駅名を確認しながら続きを読んだ。
これからは、気をつけよう。
読むなら座るな、座るなら読むな。
の、気持ちで車中の読書タイムにしたい。
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