畑で見た吾亦紅



昨日、草刈りをしていたら、相方が言った。

これが吾亦紅よ。

土手のあちらこちらに吾亦紅の赤い花が見えた。

草刈りの手をしばし休め、写真を撮った。


寄って見ると、吾亦紅の花は小さな花の塊みたいだ。


吾亦紅と言えば、誰もがすぐに思い出すのは

すぎもとまさと氏の≪吾亦紅≫の歌だと思う。

私もすぐにメロディーが浮かんできて、一人相方に分からないように歌い、涙した。


亡き母親の三回忌の日も忘れ、兄貴から電話があったよと、相方に言われる始末。

そんな、親不幸の私が、吾亦紅の花を見て、涙するなんて。

優しかった母親、迷惑のかけぱなしだった思い出が頭をよぎる。

今もユーチューブですぎもとまさと氏の≪吾亦紅≫を聞きながら入力中、にじんだ涙で画面が見えずらい。


今更何も出来ないが、私が生きている限り、不幸にならず、健康で楽しく残りの人生を生きていくのが、亡き母親に対する、親孝行と自分で自分を慰めた。


外を見ると、もう明るくなっている。

雨だ。

仕事に行く準備をしなければいけない。

今日から11月か。


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