嵐だった



久しぶりの、嵐を経験した。

横殴りの雨が襲う。

昔、聞いていた、SIDNEY SHELDON MASTER OF THE GAMEの「1]の冒頭に出てくる、「Sheets of rain smashed against tents・・・」のフレーズが頭に浮かんだ。

まさに、シーツオブレインだ。

雨が大きく広いシーツのように、天上から降りてきて、それが風に揺れ、大蛇のようにくねくねと揺れている。

仕事は9時から始まった。

まさに今、発達した低気圧が大阪を西から東に横切っている最中だった。

風は北風、それがだんだんと北東の風になり、時間が更に進んで、南風になった。

足は雨靴、身体全体を雨具で包んでいる。

それでも頭にかぶっている、カッパの一部は風で動き、容赦なくその隙間から頭や顔に雨風が降り注いだ。
手で頭のフードを押さえた。しかし、押さえた手、腕に雨水がしみこむ。
頭の上で押さえるのではなく、顎付近で押さえた。
これが良かった。
次の嵐の日にはクリップを持参しようと思った。


嵐も、やっと、10時前には静かになった。

南東の方向が明るくなった。

立っている後ろ北側に頭を向けると、そこも先程の黒い雲から、やや白くなっていた。

これで、仕事も楽になった。


通り過ぎたと思った低気圧の中心。

それでも、雨はその後断続的に降った。

自然の力は凄い。

たった980ヘクトパスカル位の低気圧から延びる寒冷前線は数千キロにも及ぶ。

中心は去っても、その数千キロの引きずられた寒冷前線の帯が、大阪の地域を覆って東の方へすぎて行く。


今日は一日中、断続的な雨だった。


それでも仕事は楽しい。

自然の中で立ち、自然の移り変わりを実感できる。

そしてそれがなぜ起こるのかを、調べ、あ~そうだったんかと納得する喜びがある。


仕事に感謝

自然に感謝だ。


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