電子辞書カシオEX-word XD-U6500の趣味日本文学1000作品にある作家夏目漱石20タイトルを読み終えた。
最後の作品は「明暗」。
1916年(大正5年)5月26日から12月14日まで朝日新聞に連載された。
作者夏目漱石が病気で亡くなったため188回までで未完の作品。
主人公津田由雄、その妻、お延、そして仲人をしていただいた吉川夫婦、津田由雄の妹「お秀」との絡みが主に書かれている。
そうだもう一人忘れてならないのは、金を無心に来る友人小林だ。
津田は仕事はしているが、仕事から得る給与だけでは足りず、京都に住んでいる親に毎月仕送りをしてもらっている。
私からみると自立心が無い男で頼りなさすぎる。
ええ歳して親を頼るなんて、最低だ。
自分の病気の手術後入院している所に見舞いに来た妹「お秀」との会話の一部を妻「お延」に聞かれ、「お延」は不信感を持つ。
そして仲人をしていただいた、吉川夫人がなぜかしら、津田が結婚前付き合っていた「清子」に会うように勧める。
後でわかる事だが、津田は「清子」に理由もわからず突然ふられた。
「清子」はその後「関」さんという所へ嫁に行った。
子供を流産し、温泉に療養しに行っている。
その温泉に吉川夫人は津田に行けと勧めたのだ。
津田はその勧めを受けた。旅費などは吉川夫人が受け持った。
妻「お延」がついて行くと行ったのを、なんやかんや理由をつけて、一人で行くことに。
温泉宿でふられた「清子」にどうして会おうかと、する所なんかの描写は経験した人は良く分かるだろう。
もちろん私なんか、そんな経験は無いのでわからないが。
結婚しても、忘れられない昔の恋人を妻に悟られないように、思い続ける、頼りない男の物語と、私は見た。
カシオ電子辞書にある、夏目漱石20タイトルは終了。
本当に面白く読めた。
読み終えてから、すぐに次の作家の作品を読み始めた。
次は「森鴎外」に決定。
「あそび」「杯」は短編なのですぐに読み終えた。
今は「阿部一族」を読み始めている。
歴史物を読むのは芥川以来だ。
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