半年ぶりの三線練習


ほとんど終日雨だった。

午前中晴れていたら、畑に行き収穫をする予定だった。

しかし、雨だ。

前日見た、ヤフーの天気予報では、12時過ぎから雨となっていたが。


三線の練習をすることにした。

実に半年ぶりだ。

昨年は5月頃から、サンルーム作りにかかりきりで、寸暇を惜しんで取り組んだ。

工事をしながら、三冊ある建築の本と、PCのネットで先人の知恵を参考にし、どうすればうまくできるのか調べながらの部屋作りだった。

そのサンルームがひと段落つき、やっと三線を練習する余裕が出来たということか。


自室に立てかけていた、三線を持ち、埃を拭いた。

弦の下に、馬を立てた。

調弦に取り掛かった。

なかなか合わない。

三線専用『調べ』の針が全て合うまで、10分もかかった。

『昔美しゃ 今美しゃ』から弾いた。

なんと、忘れていなかった。

合 老 四 中尺工合工五工 合工五 七 七 五 工・・・

今でも、そらで弾けた。

工工四(くんくんし)も覚えていた。

嬉しかった。

次に弾いた曲はこれも以前何度も練習した曲。

『イラヨイ月夜浜』

これもそらで弾けた。

中 尺 工 七 五 七 工 四工中 尺 上 中上老四上 四・・・

気持ちがいい。

覚えているのはこの二曲だけだった。

工工四を見ながら、『涙そうそう』、『島人ぬ宝』、『オジー自慢のオリオンビール』を弾いた。

いいね。三線は。

2時間ほど弾いた後、唄三線をした。

『昔美しゃ 今美しゃ』を弾きながら、唄った。

唄いながら、涙がにじんできた。

沖縄北部の東村平良で産まれた私。其の東村の小高い山の畑に広がる、パインの畑が頭に描かれた。そこで働く、歳の離れた従妹のおばさんがいた。
笑顔で私を見ている。まだ、小学校にもいかない幼いころ、はっきりとは覚えていないが約1年近くだろうか、おばさんの家に預けられ、おばさんの家族と一緒に暮らしていた私。だから、今でもきょうだいみたいに感じている。

『イラヨイ月夜浜』も唄三線をした。

いいね。

暗くなるまで、弾いた。

これからは、時間を作り、三線の練習をしようと思った。


雨が降って、三線を練習出来て、良かった。





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