１月２９日に眼鏡を無くした。
たぶん畑での収穫時に無くしたと思っていた。
もう殆ど諦めていたが、どうも、納得できない。
今朝は昨日からの２４時間の仕事明け。
昨夜から深夜零時を超しても仕事をし、殆ど寝ていないぼんやりした頭で考えていた。
７年前の事が突然頭の中に映像として出てきた。
３０歳の初め頃だった。
電気量販店のバイヤーをしていた。
ハンコを押すことも多いので、シャチハタの印鑑を買うため、日本橋４丁目にあるハンコ屋さんに行った。そこに並べられていた既製品のハンコの中には私の名前がなかった。
作ってもらうことにした。
良いハンコが出来た。
あれから３０数年。
愛用している。
そのハンコを７年前無くしたことが甦って来たのだ。
ハンコを無くし、百キンで買ったハンコ。
もう私の名前も百キンにあった。
しかし、すぐ薄くなる。
私の頭髪のように。
諦めきれない、シャチハタのハンコが見つかったのは無くしてから１週間後だった。
運転席の座席の下に転がっていた。
その時の嬉しさを今でも覚えている。
なにか、懐かしい、昔昔からの友人に突然出あったみたいな感動だった。
今回の眼鏡もきっと座席の下にあるだろうと、仕事帰りの電車の中で思っていた。
駅に着き電話をした。
この頃通勤ウォーキングは殆どしていない。
車が坂道の交差点にやってきた。
助手席に滑り込む前に座席の下を見た。
あった。
私の感は当たった。
良かった。
良かった。
ユニクロのダウンの左ポケットから座席の下に落ちたんだろう。
チャックを閉めていなかったんだ。
これからは気をつけよう。
無駄な買い物をしない為にも。
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