この頃新聞を読むと、OECDとODAの文字がよく出てくる。
今一度、頭の中を整理しないと、混同と混乱が継続しそうなので自分なりに整理した。
OECDとは
経済協力開発機構で
Organization for Economic CO-operation and Development
OEECの後をうけ1961年に発足した、西側先進国の経済に関する、国際協力機関。
①高度経済成長
②開発途上国援助
③世界貿易の拡大
この三つを主要目的とする。
本部はフランスのパリにある。
原加盟国は20カ国
アメリカ、カナダ、西ドイツ、フランス、イタリア、ベルギー、ルクセンブルク、オランダ、イギリス、デンマーク、スウェーデン、スイス、ノルウェー、ポルトガル、オーストリア、アイスランド、スペイン、アイルランド、トルコ、ギリシャ
日本はOECD発足当時からDACに参加。1964年4月にOECDの正式加盟国になった。
『DACとは Development Assistance Committee 開発援助委員会。OECDの一機関で、1961年に発足、発展途上国への援助を行う。』
その後、大韓民国やオセアニア、東ヨーロッパ諸国などが加わり、2012年現在の加盟国は34。
OECDの中にある一機関DACがOECD加盟国のODAの成績を審査したりするらしい。
次にそのODAとは
Official Development Assistanc(政府開発援助)の頭文字を取ったもの。
政府資金で行われる発展途上国に対する無償援助(贈与)、技術協力、借款及び国際開発機関への出資をいう。
平成26年度のODAの予算は約5500億円に上っている。
日本のODA支出総額の上位10は
①ミャンマー 53.3憶ドル
②ベトナム 16.8
③インド 14.0
④インドネシア 9.7
⑤アフガニスタン 8.3
⑥イラク 7.1
⑦タイ 6.1
⑧バングラディシュ 4.4
⑨タンザニア 3.4
⑩ケニア 3.4
である。
仮に1ドルを直近の円相場118円とすると
一億(100000000)ドル×118円=11,800,000,000=118億円
①のミャンマーに対しての今までの支出総額は53.3×118=6289億4千万円になる。
すごい金額ですね。
外務省の国際協力政府開発援助ODAホームページの一部を下記に転記。
ODAは国際社会での重要な責務
飢えや貧困に苦しみ,十分な食料や飲み水が得られなかったり,教育や医療を満足に受けられなかったりする人々は,世界人口約60億人のうち8割以上を占めています。また,環境,人口,HIV/AIDS問題,情報技術格差(デジタル・ディバイド)など地球規模の問題も山積しています。ODAを通じて途上国の発展を手助けし地球全体の問題解決に努める日本に対して,世界各国から寄せられる期待は少なくありません。このような期待に積極的に応えていくことは,国際社会における日本の信頼を培い,存在感を高めることになります。
またODAは,開発途上国の安定と発展への貢献を通じて,国際社会の平和と安定に重要な役割を果たすものです。このことは,国際平和に依拠し,資源・食料を海外に依存する日本にとって,国民の生活を守り自国にとって好ましい国際的環境を構築するなど,国民の利益の増進に貢献しているのです。日本が国際協力を行うことは,国際社会の一員としての責務です。
その通りだと思う。
こんなことを話す人もいる。
1000兆円を超える借金を抱える政府がなんで毎年毎年他国のために金をジャブジャブばらまいているのか。首相が外国を訪問する度に何百億円援助すると言う話が出る。
なんでやねん。
そんな金があるなら、政府の借金から先に返せ。
一見まともに見えるが事の本質が見えていない方だと思う。
あまり突っ込んで話をすると、喧嘩になるから、たいがい私は黙って聞いている時が多い。
しっかりと反論し、相手を納得させるだけの、教養と幅広く、奥が深い知識、そう、池上彰氏のような、かしこくて相手にわかりやすく理路整然と話が出来たら、といつも思うが、思うだけで終わってしまう自分が情けない。
それでも自分なりに頑張ろう。
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