ガードを固めているが、顔は疲れている表情をしていた。
相手の選手の手数は村田の数倍はあった。
しかしさすがに村田だ。
5ラウンドだった。
これでもかと云う右ストレート。
今までひやひやしていた気持ちが、一瞬に吹き飛び、感動に変わった瞬間だった。
ミドル級は154~160ポンド(69.853~72.575kg)だそうだ。
その昔、ヘビー級とライト級の中間にあるから、ミドル級と名付けたと聞いたことがある。
これだけの重い体重の大男からくりだすパンチがヒットすれば、倒れるのは当たり前だと思う。
訓練、練習していない素人は死に至るだろう。
試合を見終えてから、百田さんのボックスを思いだした。
青春をボクシングに打ち込み、それぞれの人生を歩む、エピローグが印象に残っている。
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