可愛い姪っ子


20年ほど前になるか。

今でも鮮明に覚えて、忘れられないことがある。

故郷沖縄の名護に帰るとき、空港の売店でお土産を買った。
子供たちが喜ぶだろう、ノートや鉛筆、消しゴムなど。

自分が高校時代から暮らした故郷の自宅に帰りお土産を広げた。
兄貴の子供たち以外に私が認識していなかった、弟の子供も来ていた。
一人分足らない。
今でも悔やむ。
悪いことをしたと。
忘れられない。
ごめんな。

お土産を広げたとき、目を皿のように狙っていた妹たちを制したのが、一番姉の姪っ子だった。
たった一つしか違わないけど、やっぱり姉貴だ。
彼女の一言で虎視眈々とわれ先と狙っていた妹たちは落ち着いた。

その彼女が結婚し、昨年11月に長男を生んだ。

私がそれを知ったのは今日だ。

24勤務から自宅に戻り、PC横に置いていた年賀状を見た時だ。

2014年3月に彼女の豪華な結婚式に参加した。
沖縄らしい最高な結婚式だった。

すぐに電話をした。

兄貴か姉さんが電話に出ると思っていたら、なんと、本人が出た。

育児休暇と年始で実家に帰っていたらしい。

何が欲しい。
お金か、服か。
服にする。

電話を置いてから、すぐにミキハウスのホームページで検索した。
2点選び、発注した。

赤色がいいと思い注文したが、午後11時半ごろ寝床に入っていた私の脳裏に何かがつぶやいた。

赤は女だ。

グレーにせよと。

酒の酔いが少し残っている頭で、PCを起動し、ミキハウスに色変更のメールを打った。

機械的にすぐに承りましたの返事が来た。

変更できなくてもいいと思った。

赤も可愛い。

可愛い姪っ子にぴったりだ。

そして男前の旦那さんの遺伝子を受け継いだ、生まれたての子にもピッタリかも。

目の前に立ててある、幸せな家族写真の年賀状を見た。

生まれたての小さな子供の衣装の左肩に、日本の国旗日の丸が見えた。

さすが、我が姪っ子だ。

これからも、いつまでも、君の幸せを応援する、おじさんだよ。





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