狙う



狙っていた。

カマキリはなぜそんなにも我慢強いのだろう。

動く気配さえ感じさせず、一心不乱に獲物を見つめていた。

見つめるその先には、2センチほどの長さの虫がいた。

間合いを測っているのか。

相手が近付くのを待っているのか。

何かを得るためには、先祖代々の受け継がれた戦法があるのだろう。


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