池井戸潤「民王」


今朝、10時35分。
読み終えた。

プロローグは登場人物の名前が多く出て、何が何だかわかるのに苦労した。

これではだめだと、歴代の首相の名前、第81代の村山富市~第97代の第3次安倍内閣まで本の余白に書き出した。
その後も人物名が出るたびに、本の上部の余白に書き出した。


この本は第90代の第1次安倍内閣の話から始まることが分かった。

安倍首相が潰瘍性大腸炎で突然やめたことはほんのつい最近の事だ。

それから福田康夫

そして、麻生太郎。

まさに、その麻生太郎総理があの武藤泰山だろう。

数十ページ読み進めると、突然外見は変わらず、精神つまり脳が入れ替わる話になる。

何じゃこれはと読んでいくと、これが引き込まれる。

入れ替わったのは二人だけでなく、4人になり、6人にもなる。

話の展開が面白い。

現実に合った話題を織り交ぜながら、政治と就職戦線の面接と話は続いていく。

求職先の面接で翔の姿をした泰山が息子の翔の志望動機を語る、しかし面接官は現実との解離を言う。そこで、泰山の本音が爆発する。

面接の会社の全てで本音を爆発させる泰山。

実に面白く、感動させられる。

泰山の姿をした翔が予算委員会でくだらない質問ばっかししやがってと言うくだりなんかは

私もいつもそう思っていたから、溜飲が下がった。

本当に面白かった。

600円少しで数日、隙間時間を楽しく過ごした。

陸王に続き、この民王で池井戸潤さんの作品はたった2冊しか読んでいない。

こんなにも面白いなら、もっと読みたいと、昼休みにTSUTAYAさんに入った。

下町ロケット、七つの会議、鉄の骨 三冊購入した。

早速、下町ロケットから読み始めた。

今回も面白い展開になりそうな予感がする。





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