読書 蜜蜂と遠雷

著者 恩田 陸

5月26日に読み終えた。
読みながら、何度も涙が出てきてしまった。
電車の中でも休憩所でもわずかな隙間時間を利用し読んだ。
でも、この小説は人前では読んだら駄目だ。
70歳近いおじいさんが本を読みながら涙している姿を見られ、通報されるかもしれないから。
音楽コンクールの話である。
クラッシックが出てくる本ではたった一つしか今まで読んでいない。
百田尚樹著「至高の音楽」、付属していたCDをスマホに入れ、たまに聞いたりしている。

恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」は若き天才と努力家たちの人生ドラマである。
嵯峨三枝子の目を通して語られる冒頭から引き付けられる。
シンカザマ、栄電亜夜、マサル、そして高島明石が主な登場人物。
この小説にも宮下奈津著の「羊と鋼の森」に登場するピアノの調律師が出てきて、シンカザマの演奏前の調律の描写は本当に感心させられた。

マサルと亜矢の再開する場面では何度も読みながら泣けてきた。
読み終え三か月以上たっている今でも思い出すと涙がにじんでくる。
もっと書きたいが、ネタバレ感想になってしまう。
5月21にから読みはじめ読了までの1週間は本当に幸せの時間をこの小説から頂いた。
その後の3人がどのような人生を歩んだのか気になる。
恩田陸氏が続編を出す予定はないのだろうか。
次に読んだ恩田陸さんの本は「夜のピクニック」この本も最高だった。
次の読書感想はこれにしよう。
読書は本当に楽しい。



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