何か嬉しくなってきた 朝井まかて氏の「眩くらら」


何気なくテレビを見ると、朝井まかて氏の「眩くらら」が目に入ってきた。
NHKで9月18日(月)7時30分から8時43分まで放送されるそうだ。
本当に嬉しくなってきた。
感動の小説だったから。

朝井まかて氏の「眩くらら」は今年の7月8日に読み終えた。
本当に面白かった。
この本を知ったのは偶然だった。
葛飾北斎に興味があり、ネットで検索して読んでいた。
そこに、TSUTAYAオンラインで浮世絵の画像が出てきた。
それが朝井まかて氏の「眩くらら」だった。
恥ずかしながら、朝井まかて氏の名前は私は全く知らなかった。
薄明りの提灯を手に持って歩く小さな女の子が中心にあり、吉原の座敷が格子越しに浮き上がっている画像を見て、私は浮世絵の画集かと思い、TSUTAYAオンラインに注文し関空のTSUTAYAで受け取るようにした。
もちろん、本を手にして落胆したのは当然である。
画集と思っていたのが名も知らない作家の小説だったのだから。

しかし、読んでいくと本当に面白い。
感動で何度も涙を流しながら読んだ。
葛飾北斎は1760年に生まれ1849年5月10日に江戸で永眠した。
江戸が終わり明治が始まったのは1868年。
本当に江戸末期である。小説を読んでいるとその頃の江戸を垣間見るようだった。
葛飾北斎は「この千年でもっとも重要な功績を残した100人」で唯一選ばれた日本人として世界中で有名である。
その北斎の三女がお栄、後の葛飾応為である。
親父さんの血を一番引き継いで数々の作品を残したそうだ。

小説を読みながら想像していた頭の中の映像とテレビの映像とは違うだろう。
自分が思い描いていて感動したのが壊れるかもしれない。
しかし、見たい。
見て、もう一度感動したい。



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