読書感想 未来の年表


この本は10月4日に読み終えた。

講談社現代新書
未来の年表 人口減少日本でこれから起きること
著者 河合雅司

まだ実感がわかない。
本当の怖さが分からない。

この本を読みながら思い出していたのは
北海道のある自治体で人口減少の対策を実行している、テレビ番組だった。
どこの町かは思い出せなかったが思い切った対策だと思ったのを一つだけ覚えている。
それは、過疎化でまばらに住んでいる住居を一か所に集めると言うことだった。
人が集まると商店も活性化し、いろいろなサービスの効率化も図られる。
すばらしいと思った。
しかし、現実的には代々住み慣れた家を離れ、町の中心地近くに移るなんて誰が欲するのだろうか。
山里近くの古い家を想像してみていた。
古い家には縁側があり見晴らしがよく、すぐ家の前には家庭菜園があり、自宅で食べる野菜などはここから取れるもので十分だ。
買い物は週一回回ってくる行商の車で買う。
不便だがそれほど困るわけではない。

しかし、人口がさらに減り、自治体に入る税金も減り続け、住民サービスに手が回らなくなるのはすぐ近くに来ている。

今から対策を十分練っていかないと大変なことになりそうなのは分かる。

今日は一日雨だった。
畑にも行けない。自室にこもり、テレビをつけながら読書をしていた。
晴耕雨読だ。
情報ライブミヤネ屋を何気なく見ると、私が読んだ「未来の年表」の著者がゲストでよばれ
日本の人口減少の解説をし始めた。
何で日本の人口はこうも急激に減るのかを折り紙を折って解説していた。
夫婦二人で一人の子供を産む。
これを繰り返していくとどんどん減るのは自明だ。
折り紙を折っていく表現は分かりやすい。

日本の人口は今から100年後には5060万人になるそうだ。
明治元年1868年の人口が3330万人、それよりも1730万人多いだけだ。
終戦時の1945年は7200万人、それより2140万人も少なくなる。
そして、2000年後には約1380万人になり
3000年後には人口2000人になるそうな。

そんな馬鹿な。
机上の空論だ。とは、すまされない。


最後に河合先生の10の処方箋を列記して自分の勉強のために記録。
日本を救う10の処方箋
【戦略的に縮む】
1、高齢者を削減
2、24時間社会からの脱却
3、非居住エリアを明確化
4、都道府県を飛び地合併
5、国際分業の徹底
【豊かさを維持する】
6、匠の技を活用
7、国費学生制度で人材育成
【脱・東京一極集中】
8、中高年の地方移住推進
9、セカンド市民制度を創設
【少子化対策】
10、第3子以降に1000万円給付

この最後の1000万円給付は竹田恒泰氏が【そこまで言って委員会NP】で提唱しているのを何度も聞いたことがある。

私には何にもできないが、せめて少子化対策には反対せず、おおいに賛成したいものだ。


コメント