辻村深月 著
かがみの孤城
この本は今年の本屋大賞だ。
今まで本屋大賞を頂いた作品で読んだのは
百田尚樹さんの『海賊と呼ばれた男』
宮下奈都さんの『羊と鋼の森』
恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』
どれも感動を頂いた。
今年も発表されてからすぐに購入した。
いつものように仕事の隙間時間に少しずつ読み進めた。
二日続きの雨で、畑作業が出来ず、一気に読み終えた。
感動の作品だった。
本屋大賞は本当に裏切らない。
まだ読んでいない方のためにあらすじは書けない。
SF小説を読んでいるようだった。
最後の100ページで今までつながりが今ひとつわからなかったことが、そーだったのかと分かってくる。
一つ前に読んだ本がある、百田尚樹さんの『逃げる力』。
自分の身を守るために、逃げることも必要だ。
いろいろな理由で学校に行けない少年少女がいる。
自分の心に従い逃げてもいいのだ。
そして、心がまた力を得てきたら、戻ったらいい。
私も高校時代の初め頃すごい経験をした。
学校に行けないくらい落ち込んだ。
しかし、一日も休まず学校に行った。
どんなことにあっても逃げることが嫌だった。
今思えば、クラスメートが陰ながら助けてくれていたんだと。
その子とはあまり話すことは無かったが私の事をかばってくれていたと感じることがあった。
自分一人ではない。
たくさんの人の支えで今の自分がある。
この本を読んで、他人にもっと、もっと優しくならなければいけないと自分に命じた。
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