早朝の星たち


朝6時。
南の空を見ると輝く二つの星がある。
金星と木星。
日々観察していると金星の下にあった木星が金星に並び、今は金星からかなり離れた上にあることが分かる。
仕事柄深夜の空も早朝の空も見ることができる。
すこし寒さは感じるが本当に感動を与えてくれる仕事だ。
この仕事をするようになってもう少しで12年になる。
仕事人生の最後でこんないい仕事に出会えたのは本当に幸いだ。
私はいろいろな仕事をした。電気屋、造船会社、新聞配達、運送会社、不動産会社、鋼管問屋、家電量販店、そして最後の職になるだろう今の職場。
人と話かかわる仕事が多かった。
だからだろうが、今は人と話すことが殆ど少ない職が私にあっている。
人と話す緊張感が全くない仕事が今の私にあっているのだろう。
雨が降ったら雨に濡れ、冷たい風にあおられ肩をすくめ、小雪が強力な照明に照らされ舞い落ちる様に感動する、そして星座を見て感動し生きている今に感謝する。
人生今が一番幸せだ。
いい人生を与えてくれてありがとうございます。
感謝の気持ちで早朝の星たちを眺めながら走馬灯のように過去を思い出していた。


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