庭石の配置やり直し

 


猫の額ほどの庭。

そこで、バーさんは家庭菜園をしている。

少しでも、畑の面積を増やそうと、私が40年以上前に設置した石を並べ替えてほしいと数日前に言ってきた。

しぶしぶ従うことにした。

バーさんは一度言ったらすぐにやらないと癇癪を起す。

完全に仕事をリタイヤし、自分の気持ちの赴くままに過ごせると思っていた。

全く違う。

バーさんの命令には絶対服従。

今回も頑張った。



私が家を持ったのは26歳の時。

その数年後、敷地の擁壁をやり直すとき、余った石を業者さんから頂いた石が多数。

その石の中で一番重い石を移動する。

この石は若くして亡くなった弟と弟が自宅に遊びに来た時に一緒に天秤棒で担ぎ上げた石だ。

弟はもう、天国に召されてから15年。

今でもデンドロビウムの満開の花を見ると思い出す。

しかし、今日は感傷に浸っている時間はない。

バーさんの言いつけを完成しなければ。

昨日眠りながら中学時代に習った、滑車の原理を思い出した。

これを利用したら、この重い石を動かすことができるのではないかと。

倉庫に入れていた1.6のVAケーブルを取り出した。

脚立とU字の鉄パイプに大きめの鉄パイプを2つ絶縁テープで縛った。

ケーブルの紐が動きやすいように竹を下に敷いたが、全く動かない。

しゃーないと、大石の下にVAケーブルを2本入れた。

それを結び、鉄パイプ通し持ち上げて、バーさんに向きを変えてもらった。

少しずつ移動した。



移動できた。

ほかの石も配置換えをした。




バーさんは家庭菜園の面積が増えたと喜んでいた。


明日はまた別のことをせよと命令が下った。

本日、百田尚樹氏の〔新版〕日本国紀 〈上〉〈下〉が届いた。以前に注文し、届いた本も読んでいない本が10冊以上ある。何とか読む時間を確保するためにも、バーさんのmissionを早く完成させたい。

人生は思うままにならない。

でも、今が一番幸せ。




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