この本《うつくしい人》は3月22日午前8時から読み始めた。同時に読んでいた本は渡部悦和著の《日本はすでに戦時下ある》だった。
交互に読んでいたが、
翌、3月23日午前6時50分から読んで午前9時30分,先に《うつくしい人》を読了した。
ネタバレになることをあやまりながらブログを入力しています・・西加奈子先生すみません
何不自由ない家庭に生まれた。姉妹のはなし。
本当になにがきっかけで引きこもりになるのか、死に至る行動をとるのか。
突然コピー機のそばにうずくまり慟哭する。
何故か。
心の傷を抱えても、逃げずにそこから脱していくため行動する32歳の女性。32歳になった今でも家賃12万円を親に負担してもらって独り住まい、親のカードで買い物ができる裕福な親を持ってもいても満たされない心。
本を読みながら、私が何冊も読んだ本、岸見一郎先生著《嫌われる勇気》《幸せになる勇気》《アドラー心理学入門》《老いる勇気》等々を思い浮かべた。
自信のない自分をびくびくしながら良く見せようと気を張る日々。自分を好きになれること自分を愛することができない日々。
アドラー心理学では
- すべての悩みは対人関係
- なぜ自分のことが嫌いなのか⇒自分を好きにならないと決心しているから
- 勇気をもって⇒今の自分を受け入れて⇒たとえ結果がどうあれ前に踏み出す勇気を持つ
- 傷つくことを過剰に怖れている
- 自慢する人は⇒劣等感を感じている⇒Aさえなければ、私は有能で価値があるのだと
- 人生は他者との競争ではない
- いまの自分より前に進もうとすることにこそ、価値がある
- 人は、自分に価値があると思えたときにだけ、勇気を持てる
- 自分は「いま、ここ」に存在しているだけで価値がある
- 「いま、ここ」を 真剣に生きる
旅先で会う二人と地下の図書室で本に挟まれたものを探す。
どんくさいと思っていたバーテンダーは読書家で地下の図書室の本をすべて読破、英語の原書の本までも。彼の頭の中ではその本たちが一体となっている。さらにアメリカの大学で物理学の講義をしていたというではないか。
もう一人は若い外国人。お母さまの莫大な財産を引き継いだ大金持ち。しかも極端なマザーコンプレックス。
百合は気付いた。
私は「美しい姉」になりたかったんだと。
そして、私は誰かの「美しい人」なのだと。
私は「いま、ここ」に存在するだけで価値があるのだ。
誰かの価値になっているのだ。
アドラー心理学そのままだ。
感動した。
西加奈子先生が《うつくしい人》を書かれた年齢は33歳。
登場人物(百合)さんの歳とほぼ同じ。
先生の実際に体験した・・実話だったりして。
西加奈子先生の本を初めて読んだのは《夜が明ける》
感動してすぐに24冊注文した。
- ふくわらい
- うつくしい人 3月23日読了
- 窓の魚
- さくら
- あおい
- 舞台
- 白いしるし
- 地下の鳩
- ふる
- きいろいゾウ
- 漁港の肉子ちゃん 3月21日読了
- サラバ 上
- サラバ 下
- 通天閣
- こうふくのみどり
- 炎上する君
- まく子
- i あい
- ごはんぐるり
- ミッキーかしまし
- サムのこと猿に会う
- 嘘つきのやさしい嘘十話
- 運命の人はどこですか
- ダイオウイカは知らないでしょう
きいろいゾウ
ふくわらい
サラバ 上
サラバ 下
後は、この4冊を読んでから決めたい。
本当いい時間を西加奈子先生から頂いた。
西加奈子先生、新作が出ましたら、必ず買わせて読ませていただきます。
私が生きている限り。
コメント