7時35分に畑に向かった。
今日は娘夫婦が孫を連れてやってくる。いつも昼前にやってくる。それまでに朝取りの新鮮な野菜を収穫するのだ。娘の義親と娘夫婦に持たせる野菜を。
第1畑から収穫に取り掛かった。
畑を見回っていると・・鳥に食されたダイコン二つ。
よっぽどおいしかったのだろう。
無農薬で肥料少なめの我が畑の野菜。
鳥たちにも好評のようだ。
ゴボウを収穫。いい大きさに育っている。
ニンジンも手ごろな大きさだ。
シュンギク。
ハクサイ、コマツナ、玉レタス、リーフレタス、ブロッコリー
きれいな山の水で根野菜を洗った。
冷たかった。手がしびれた。
小さなダイコン二つは自宅で食べよう。鳥が食うぐらいだから、小さくても美味しいだろう。
ナバナの花を生けるために枝の根元からとった。
季節の旬の花だ。春がやってきた象徴みたいな花だ。
重たい野菜を担いで、坂道を何度も休みながら自宅に戻った。
バーさんはこんなにたくさん、車に積めないと言った。
足元に置いたらいい。
お菓子や、冷凍食品、そして野菜と車が満載になるくらい、娘は積んで帰った。
お雛様を飾った部屋で孫と遊んだ。
バーさんと一緒に近くの公園で遊んだ。
ボールけり、縄跳び、鉄棒、滑り台、ブランコ、バトミントン、ドングリ拾い・・
楽しかった。
本当に楽しかった。
残念なのは孫を泣かしたこと。
孫が手を洗いたいと、一緒に洗面所に行った。
そこで、孫はおいてある泡が出る《ビオレu》の上に手のひらを押し付けた。右手の手のひらに泡がついたが気に入らなかったとおもい・・
私がもう一回押して出てきた泡を孫の手に付けた。
すると、孫はギャン泣き。
私、ジーちゃんは何が起きたか、なんで泣いているのか、理解できなかった。
娘がやって来た。
私が事情を話すと、彼女はすぐに理解した。
おとうさん、これを押すと手のひらにきれいな泡の花模様が出来るの。
一回目にきれいにできなかったので、2回目をやろうとしたら、ジーちゃんが邪魔をしたと思ったのよ。
それは、泣くわな。
悪いことをした。
すぐに、孫に平謝りした。
肩をたたき、ごめんな、ごめんな、と何度も繰り返した。
孫は、うん、ゆるすよ。
と、言ってくれた。
そして、きれいな泡の花を手のひらに作った。
疲れた。
本当に疲れた。
娘はこんなに難しい子育てを毎日頑張っている。
本当に尊敬する。
これが人生なんだな。
これが喜びなんだな。
収穫に行く前に芥川賞受賞作《この世の喜びよ》井戸川射子 著 を読了した。大型スーパーの喪服売り場に勤める二人の娘のお母さんの物語。
そんなに面白いと感じなかった。
でも、今、娘夫婦と孫が帰って分かった。
《この世の喜びよ》という、タイトルの意味が
日常の子育てのつらさ、むつかしさ、泣き、笑い、楽しんだ・・そして同じ時間を子供たちと過ごしたこと。
これが、この経験、この日常が・・人生の
最高の時間で《この世の喜びよ》と、いうことが。
ありがとう、娘夫婦と最愛の孫。
感謝、感謝、
ジーちゃんは幸せもんだ。
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